「千羽（せんば）の鶴」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

作詞／山田博士

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

作曲／加藤　朗

　　　　一．　　千羽の鶴に　息吹きかけて

　　　　　　　　窓から空に　はなします

　　　　　　　　いのちの花を　くわえて戻れと

　　　　　　　　あなたにかわって　祈ります

　　　　　　　　　　　ごめんなさい　うそつきました

　　　　　　　　　　　最初で最後の　うそでした

　　　　　　　　　　　あと３カ月で　あなたが消える

　　　　　　　　　　　そんな真実　言えますか

　　　　　　　　あなたは私を　優しく抱いて

　　　　　　　　心配ないよと　励ますのです

　

　　
　　
　　　　二．　　ことしの秋が　とまどいながら

　　　　　　　　枝からそっと　離れます

　　　　　　　　あなたの寝顔　さすってのぞけば

　　　　　　　　きのうがこぼれて　あふれます

　　　　　　　　　　　うれしかった　あなたと二人

　　　　　　　　　　　夕日がやさしい　カフェテラス

　　　　　　　　　　　あなたはいつでも　冗談ばかり

　　　　　　　　　　　いつも私が　泣くのです

　　　　　　　　ほんとのところは　寝ていることも

　　　　　　　　冗談だったと　笑ってほしい

　

　　
　　
　　　　　　　　　　　ごめんなさい　うそつきました

　　　　　　　　　　　最初で最後の　うそでした

　　　　　　　　　　　あと３カ月で　あなたが消える

　　　　　　　　　　　そんな真実　　言えますか

　　　　　　　　あなたは私を　優しく抱いて

　　　　　　　　心配ないよと　励ますのです

　

ひとこと

病気で亡くなる夫と一人遺される妻。幸せ舞台に突然幕が降りてしまいます。食品中のマグネシウムの不足のため急に心臓が止まる現実。あなたも例外じゃありません。若い世代に増える突然死やガン死を描きました。