戻っておいでよ 私の窓に

                             

作詞/山田博士

                             

      一.  窓辺に太陽を 毎朝つれてくる

          陽気なスズメたち 私は大好き

          だけども1羽ずつ 日ごとに消えてゆき

          いまでは1羽さえ 訪ねてきてくれない

             戻っておいで 帰っておいでよ

             私の私の 私の窓に

             青空いっしょに 背負っておいでよ

             私の私の 私の窓に

 

      二.  親のいるスズメたちも 親のいないスズメたちも

          われと来て遊べよと 窓辺で空を見る

          優しい鳥たちは 人の世にあきれて

          優しい国へと 旅立ってしまったか

             戻っておいで 帰っておいでよ

             もいちどお前の 姿見せて

             黒い鳥が 飛び交うその前に

             もいちどお前の 姿見せて

 

      三.  ほっぺに真っ黒な 頬紅などつけて

          希望の朝だよと 窓辺で踊ってた

          ほのぼの鳥たちは いまごろどこなの

          ほのぼの町にゆき 私など忘れたか

             戻っておいで 帰っておいでよ

             私を置いて 逃げていかないで

             この町見捨てて 飛んでいかないで

             私を置いて 逃げていかないで

 

             戻っておいで 帰っておいでよ

             私の私の 私の窓に

             青空いっしょに 背負っておいでよ

             私の私の 私の窓に

 

 

ひとこと

近ごろ、スズメがいなくなったと思いませんか。窓辺に、公園に、庭先に、あれほどチュンチュン人間たちと話していた彼らはどこへ行ったのでしょう。替わって、ハシブトガラスやドバト、ムクドリなどが町を制覇しています。カラスは人を襲いますし、ドバトの糞は小児麻痺ウイルスをもっています。小さな可愛い鳥たちは、未来を予測してどこかの町に飛び去ったのでしょうか。