在宅介護の母、90歳」  

                             

  作詞/山田博士

                             

        一.  北の国では そろそろ小雪

            母のからだも そろそろ元気

            そんな思いを まぶたに抱いて

            古里へ 古里へ 列車は走る

               うそでいい 夢でもいいから

               倒れても 倒れても

               母で いてほしい

 

        二.  娘7人 背中にしょって

            冬の世間を 男で生きた

            そんな母でも 突然こけて

            90歳の いまじゃ1人 古里にいる

               うそでいい 夢でもいいから

               無言でも 無言でも

               母で いてほしい

 

        三.  明日(あす)の時間は 見えないけれど

            今日の時間は しっかり見える

            そんな気持ちが 日ごとに溢(あふ)れ

            古里へ 古里へ 列車は走る

               うそでいい 夢でもいいから

               痩(や)せてても 痩せてても 

               母で いてほしい

 

               うそでいい 夢でもいいから

               倒れても 倒れても

               母で いてほしい

 

ひとこと

津軽に住むある90歳の母の話。10年前に突然脳出血で倒れ、在宅で介護を受けているとのこと。ただ、週5日間は家政婦さんが訪問してくれるのですが、2日間は7人の姉妹が北海道や九州各地から交互に駆けつけるとのことです。在宅介護の状況は日本ではまだまだととのっていなくて心配です。でもどうか90歳のお母さん、長生きをただただ祈っています。