時の川」  

                             

     作詞/山田博士

 

      一.  雨音がじゃれている こんな夜(よ)は

          初めての店がいい 酒を飲む

          あふれ出る思い出を 小皿にのせて 

          一つずつつまんでは 酔い気分

          故郷(ふるさと)よあの女(ひと)よ 二度と会えない

          ゆらゆらと流れてる 時の川

 

      二.  わけもなく酔いたいよ こんな夜は

          しみじみと一人きり 酒を飲む

          透かしてもみつめても 都会の水は

          にごってるおかしさに 酔い気分

          父母(ちちはは)よあの友よ 二度と会えない

          ゆらゆらと流れてる 時の川

 

      三.  つむいでもつむいでも こんな夜は

          過ぎた日がにじみ出て 酒を飲む

          つらいよねえ傷つくねえ 生きてることは

          うなずいてそれだけで 酔い気分

          遠い日の自分にも 二度と会えない

          ゆらゆらと流れてる 時の川

 

 

         

ひとこと

人生、たまには休んで下さい。こんなギスギスしてしまったような世の中にあっては、自分を振り返ってみる時間が大切じゃありませんか。「博々亭」にいらっしゃるかたも、そういう場を求めて顔を出されるかたが最近増えたようです。たとえ一滴のお酒が飲めない人も、しみじみと酔った気分になって下さい。「時の川」に身を任せるのもいいもんですよ。