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一 あなたはどなたで いらっしゃいますかと 私をながめる 母でした よそゆき言葉が 私に刺さり 涙がひとひら こぼれます ┌─ 許して下さい 私は母を │ 世間に ※ │ 時間をさまよい 自分を忘れ │ どうすることも できなくて │ └─ お茶などすすめて くれるのです
二 私に微笑む 母でした けれどもおしゃべり どこまでしても 思い出話が 見えません 戻って下さい 私の母に なんでも話せた あの母に その指その声 そのしぐさまで 昔のままが せつなくて あの日のように そっと優しく 叱って下さい お願いです
※ 繰り返し
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21世紀に入って15年経つと、65歳以上の人たちが国民の四分の一にもなります。いまの日本の社会では、心と体が“人間じゃなくなったまま”、長生きさせられる(!)ことになるでしょう。苦痛以外のなにものでもありません。この歌のように、娘や息子の顔も忘れ、ただ「ほ(呆)っ、ほ(呆)っ、ほ(呆)っ」と笑う母や父の出現にどう対処したらいいか、真剣に考えるときです。 |