大阪福井県人会会報誌
−2010年10月−


 

「お金をかけずに健康長者になれる術」
〜福井県人が長寿な理由。短命に向かう理由〜

米国イオンド大学名誉教授(食生態学)
日本危機管理学会会員 山田博士

 私は、人生、「60代からがダイアモンド」だと思っています。
 まばゆい光を笑顔で周囲にばらまきながら、後に続く後継者を育てる喜び。
 10代から50代まではそのための準備期間だと言っていいでしょうね。
 いままでの経験を生かし、これだけ燃えることの出来る嬉しい時間がありますか。

 でも、現実にはどうなんでしょう。日本は長寿の国だなんて、マスコミなどでは盛んに喧伝してはいますが、その実態を皆さんはご存じない。

 現在、日本には100歳以上のかたが約3万人ほどいらっしゃいます。
 でもじつはそのうちの約7割が(!)寝たきりか認知症(痴呆症)なんですね。泣くことも笑
うことも感動することも、そして社会に貢献することもできない人生。70代や80代でそうなれば、残りの人生、何が幸せなのでしょう。

 私は小浜市の出身ですが、18歳で東京に出たあとに、福井県が全国で有数の長寿県であることを知りました。他県との違いを調べてみると、福井県人はきわめて米をたくさん食べているんですね。一人1年間に約60kgです。まあ、昔から比べれば、まだまだ少ないのですが、いまは、一日に米を一度も食べないかたもいます。人間、とくに日本人は、アミラーゼ活性が高いため、デンプンを米で食べることは非常に人体にかなっているんですね。

 生まれた土地で一番多く獲れるものを食べるのが長寿の一つの方法なんですが、福井県人はいまでもそれを実践しているわけです。でも、今後は分かりません、今後は(笑)。

 コンビニ食の蔓延やファストフードばかりで毎食を過ごしているかたが増えました。今回の講演でお話しした、お金をかけずに「健康長者」になれる術では、そのあたりの方法を詳しく述べたつもりです。

 簡単に項目だけ並べてみましょうか。

★1.日本列島がどこにあるかを知る。「北緯50度の栄養学」を信じてはいけない。
★2.自分の歯の構造を知る。3種類の歯が「5:2:1」になっている意味。
★3.他の人の手が入ったものは極力避ける。たとえ配偶者でもダメ。自分で包丁を持つ。
★4.寸前までいのちの宿っていたものを食べる。加工品、冷凍品の中身とは。
★5.食べものの入っている容器の実態を知る。環境ホルモンの危険性が非常に多い。
★6.ほんものだけを少食にする。どうして多食だと倒れるのか。
★7.食にだけこだわると、いのちが見えなくなる。社会に働きかけること。

 いかに有機野菜や無添加のものを選ばれたとしても、これらの原則から外れていれば、それは何の意味もなくなります。

 私は、毎週月・木の早朝5時に、メールマガジン「暮しの赤信号」を発行しておりますが、その読者は現在、8900名。世界中で読まれ、まぐまぐ殿堂入りマガジンにも認定されています

 この読者に、私の作成した「月1万少々の食費で、ザクザク健康を稼ぐ方法」というPDFをお譲りしておりますが、もしよろしかったらご覧になられるといいのではと思います。1円もかけずに健康長者になれます(笑)。私の名前で検索されますと、私のメインHP出ますので、そこから登録が可能です。

 福井県人が、今後も長寿で、子孫たちにいい思い出をバトンタッチしていってほしいなあと、強く願っております。ありがとうございました。


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