平凡社新書197 『脱コンビニ食!』
健康長者をめざす食生活のヒント
山田博士著、発行 平凡社、定価 700円+税
コンビニ食とタイトルは言うが、コンビニにある食品だけを指してはいない。スーパーやデパ地下、エキ地下(駅ビルの食品売場)などの簡単便利な出来合いの食品の全てを言っている。
「コンビニ食に含まれている人間の心と行動を壊す5つの物質=食品添加物」とショッキングだ。具体的に(1)着色料−黄色4号(2)保存料−安息香酸(3)発色物質−亜硝酸塩(4)酸化防止剤−BHA・BHT(5)化学調味料−MSG・核酸系調味料をあげている。それぞれの食品添加物を使用している実名リストが付いている。それもショック。
コンビニ食を「無生物食」「無国籍食」「無愛情食」「無感動食」と言い切っている。自分のことだが、子育て中(25年前)に著者が発行する雑誌『暮らしの赤信号』を台所に置いていた。マンガ仕立てでその頃に問題になっていた食品添加物や砂糖、農薬の問題が分りやすく食の安全の入門書だった。著者の活動は今も変わっていない。怖い話ばかりでなく「口笛を吹きながら『健康長者』になれる7つの簡単な生活習慣」がある。包丁一本/朝4時半に起きる/5穀物:2野菜:1肉の原則/微笑一個/砂糖を甘く見てはいけない/少食が地球を救う/タバコは あ変(阿片)。どういう習慣が健康につながるのかが面白く分りやすく満載だ。1つでも実行したい。
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