東京スポーツ新聞

−2007年3月28日−


 

食品添加物 安全性をチェック!
知らないコトが恐ろしい…

 コンビニエンスストアはとても便利。だが、その一方で多くの食品に多量の添加物が使われていることも周知の事実だ。

 コンビニ食とそれに象徴される日本の食文化の危機を訴え、伝統的でシンプルな食スタイルを取り戻すことを訴え続けているのが、食生態学者の山田博士いのち研究所・山田博士所長(写真)だ。「あぶないコンビニ食」(三一書房)、「脱コンビニ食!」(平凡社新書)など多数の著書があり、講演やメルマガ(日刊「暮しの赤信号」)を通して「他人や他の動植物の生命を大切にする気持ちを持ってほしい」と願いながら、活動を続けている。

 さて、最近はコンビニ食に代表されるスーパーや外食産業の食品事情も多少の変化が出てきていることにお気づきだろうか。大手コンビニチェーンのS社は「わが社製造の食品に保存料、着色料は使っていません」と声高に宣伝。実は、このS社の決断は、山田所長の行動が大きなきっかけになっているという。「すべてではないと思いますが、私どもがアンケートを出して添加物の問題を追及したことはきっかけの一つだと思う」

 山田所長は定期的に大手・中小の食品メーカー、学校などに食べ物の品質に関する質問状を送っている。S社の場合もこれを意識した節が大いにあるからだ。

 「同業他社はこぞって反対したと聞いています。しかし、S社が押し切り、結果として他社も追随の構えを見せている。もっとも、使っていないと宣伝することは、これまではどうだったのかということになりますよね」

 S社は自社製の弁当やサラダには保存料・着色料を使わないことにしているが、その他の添加物は依然として含まれたままだ。コンビニの大多数の食品に添加物が使われている状況は変わっていない。

知るべきはコンビニ食の現状
これだけは避けたい最悪物質

 そこで、全部は無理にせよ、この5つだけは絶対に避けたい最悪の添加物(別掲参照)を挙げてもらったので、参考にしてほしい。

 「子供の命を守っていきたい」と話す山田所長の主張の柱はシンプルだ。まず「食べ物は本来、生命のあるもの。だから、化学合成された添加物など必要ない」とし、「何より地場のもの。自分の近県で取れたものを食べることが大切で、海を越えた海外のものは論外だ」という。

 さらに、最近、強く訴えているのは「自分で包丁を持ってほしい。老若男女が台所に立つことで、食べることが他の生命を分けてもらうことだということがよく分かる。本物の食べ物の味も分かるようになります」と説いている。

 どうだろう。現代生活の中で食品添加物が全くない暮らしは考えられないかもしれない。とはいえ、これまで普通に行ってきた過去の食習慣、環境への配慮を思い返すことで、意識改革ができるのではないだろうか。〈健康ジャーナリスト・満富俊吉郎&取材班〉

【危険な添加物】

 山田所長が長年「危険だ」として告発している食品添加物は次の5つ。

(1)

着色料として長年使われているタール色素「黄色4号」。アレルギーを引き起こすといわれる。

(2)

保存料としてかなり広範囲に使われている安息香酸。

(3)

ハムやソーセージなど食肉の発色剤として使われる亜硝酸塩。他の物質との食べ合わせが発がん物質を作ることも研究されている。

(4)

過去に禁止寸前までいった酸化防止剤BHA(ブチルヒドロキシアニソール)およびBHT(ブチルヒドロキシトルエン)。BHTには環境ホルモンの作用があるといわれている。

(5)

化学調味料の原料MSG(グルタミン酸ナトリウム)。


 同所長は「とにかくこの5つだけは避けたい」と断言する。

 「これまでのマスコミ報道のご紹介」にもどる

 

 感動ポロポロの、通信講座「いのち運転教習所」に入学しませんか。元気になる料理の基本タダでできる安全な水の作りかた動物の舌に戻す法人間の心に戻す法など、「目からウロコ」です。家族で学んで下さい。全10回。最新情報をもとに、山田が個別に添削してお話しする手作り講座です。もうこれで山田のすべてがあなたのもの。教習生の声をお聴き下さい。こんな「通信講座」がいままでありましたか。おそらく日本で初めてだと思います。下の犬を押せば、案内のページに飛びます。