子どものしあわせ(草土文化)

−2004年1月号−


 

この簡単レシピで 君は“健康長者”になれる
子どもに贈るいのちの料理法

山田博士いのち研究所・主宰 山田博士

 断言します。「書を捨てよ、包丁を持とう!」。21世紀のきびしい社会を生き残る唯一の道。それは、自分のいのちを守る技術、包丁を持つ技術を持つということです。

 子どもたちに、いのちをいとおしむ「いのちの料理法」を伝えようと、2003年4月、ぼくは東京の自由が丘に自然派「子ども板前」養成塾を開講しました。希望人数がそろえばいつでも開講します。ここでは、巷(ちまた)にあふれている「料理教室の常識のウソ」をお話しているのですが、発ガン性を生む食べ合わせや、簡単に安全な水を作る方法、ナベなどの調理器具の恐怖、栄養素を壊さない調理法など、目からウロコの内容です。
 しかもレシピは、素早く安く、どうでもいいことは手を抜き、たいせつなことだけ。

ここでは「初段テキスト」にある三つのレシピを、少しだけ紹介しましょうか。
 「あっ、簡単! これでお浸しできちゃうの?」「ぼくも包丁持つう!」「ねえ、煮干しのはらわた取るのってかわいそうじゃない?」「ご飯、おかわりい!」。これは子どもたちの声。彼らのからだに一生染み込んでくれるといいなと、ぼくは内心ニタついています。

いのちの主役“豆入りご飯”一 
これがあれば、いのちは完璧(かんぺき)に近づきます。

 未精製穀物と豆を毎食食べる。こうすればタンパク質がじょうずに、しかも簡単に摂れます。この際、エィッ、思いきって玄米にして下さい。これに小豆や大豆をいっしょに入れればあら不思議、玄米が柔らかくおいしくなります。はじめての人も、「おかわりい!」と叫んでいましたよ。

 3合を作る場合、豆0.5カップ、玄米2.5カップ、それに水4カップ強。圧力釜にかけておもりが揺れたら弱火で15分。簡単です。ふつうのナベでもOK。ただしステンレス製のナベで炊いて下さい。

 何度焦がしてもいいじゃないですか。失敗の涙とともにがんばるうまさ、ちょっと塩っぽくて、これもいいもんです。

脳みそをよくする、ほんもののみ〜そ汁一 
大豆のレシチンはボケを防ぎます。

 記憶もよくします。子どもさんを利口にさせたかったら毎食どうぞ。

 昆布、はらわたと頭を取った煮干し、土生姜(しょうが)のみじん切り、しいたけ、小松菜、大根…。まあ野菜の残りかすでOK。一晩汲み置きした水に入れて沸騰したら7〜8分そのままに。発ガン性のトリハロメタンが飛びます。あ、青菜は最後ですよ。ナベじゃなくお椀に味噌を少し入れ、汁を入れます。少しさましてから入れないと味噌の麹菌(こうじきん)が死んでしまいます。

 どうです、うまいでしょう。五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染みわたるじゃありませんか。

真っ赤っ赤な血液を作る青菜の“お浸し”一 
みなさんの赤い血液は、青菜の葉緑素が作っています。

 化学構造式がよく似ているんですね。その青菜をたくさん摂るために、ぼくたちの先祖が考えた発明がこのお浸し。

 大きなナベにお湯を沸かし、ホウレンソウなどを少しずつ入れて数秒で引き上げます。ぐらぐら煮れば栄養素がゼロ。その後水につければ水溶性の栄養素がなくなりますので、健康な野菜ならその必要はありません。アクがあるのは悪い土で育ったという証拠。そのままで食べて下さい。

 そのうま味。その甘さ。子どもたちの嬉しそうな顔が、あふれていました。

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 感動ポロポロの、通信講座「いのち運転教習所」に入学しませんか。元気になる料理の基本タダでできる安全な水の作りかた動物の舌に戻す法人間の心に戻す法など、「目からウロコ」です。家族で学んで下さい。全10回。最新情報をもとに、山田が個別に添削してお話しする手作り講座です。もうこれで山田のすべてがあなたのもの。教習生の声をお聴き下さい。こんな「通信講座」がいままでありましたか。おそらく日本で初めてだと思います。下の犬を押せば、案内のページに飛びます。