第7回 「脱コンビニ食大賞」発表
(1999年5月期)

 

動物のいのちの軽視は、人間の軽視だ

(和智.A、東京都新宿区、女性、40歳)
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 私は現在、セキセイインコ1羽と、オカメインコ1羽の小鳥さんたちと同居しています。この子たちがどうすれば毎日、楽しく、健康で長生きできるかを考えているんです。それには、まず毎日の食事からと思い、いろいろ気を使っていますが、やはり心配なのは食品添加物のことですね。いまは、アメリカのケイテイ社のミックスフードを使っていますが、その中にはかなり色鮮やかに染色された種が入っています。

 同社の説明によれば、小鳥は犬などと違い、目がとても良いので、小鳥に食欲を持たせて楽しく食べさせるには、ある程度鮮やかな色が必要であり、アメリカで許可された安全なものを使っていると書かれています。でも、いちど認可されたものが、あとで有害と分かり、禁止される場合もあるので、不安は残りますよね。

 それにしても現在は、一部の大企業の利潤追求によって、生きもののいのちがコントロールされている時代なんですね。私は小鳥さんたちと同居していることもあり、動物実験についても、はたしてそれが本当に必要なものか、大いに疑問を持っています。小鳥さんたちと同居していて思うことは、1匹1匹みなそれぞれ違いがあるということです。小さないのちの軽視に怒りを覚えます。動物は、人間からみると弱者ですが、その弱者のいのちの軽視は、人間の弱者の軽視、ひいては、人間すべてのいのちの軽視につながると思うのです。でもそんな中でひたすら生きている彼らに、私は感動を感じるこのごろです。  

 

●「脱コンビニ食大賞」バックナンバー

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